電子のスピンに基づく新しい「異性体」を提唱―スピン状態を色で見分けられる分子を創製―
合成・生物化学専攻の清水大貴助教、松田建児教授、大阪大学大学院基礎工学研究科の五月女光助教、宮坂博特任教授の共同研究チームは、ジラジカルと呼ばれる物質が示す2つの電子スピン状態が、色で区別可能な「スピン異性体」として扱いうることを示しました。
本研究は米国現地時間2024年4月8日、米国化学会が発行する学術誌『ACS Central Science』オンライン版に掲載されました。
研究詳細
電子のスピンに基づく新しい「異性体」を提唱―スピン状態を色で見分けられる分子を創製―
研究者情報
- 清水 大貴 京都大学教育研究活動データベース
- 松田 建児 京都大学教育研究活動データベース
書誌情報
タイトル |
“Optically Distinguishable Electronic Spin-isomers of a Stable Organic Diradical” (光学的に区別可能な安定有機ジラジカルの電子スピン異性体) |
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著者 |
Daiki Shimizu*, Hikaru Sotome, Hiroshi Miyasaka, Kenji Matsuda* |
掲載誌 |
ACS Central Science |
DOI | |
KURENAI | http://hdl.handle.net/2433/289488 |